ウッドチップ舗装の導入をご検討される方へ


安全は最も重要な「性能」です


 間伐材のウッドチップを知り尽くしている私達だから知っていることがあります。

 建築部材として認められている範囲で、防虫処置した木材を削ってウッドチップにすることがあります。

誤って、これらのウッドチップが動物の口に入ると嘔吐が止まらなくなります。

 ウッドチップは間伐材を削ったたげの自然なものを使用しています。口に入れても問題のない安全なウッドチップです。また、凝固材には、海水から抽出した酸化マグネシウムを使用しています。これは食品添加物に使われ、スポーツドリンクや胃薬にも使用されている安全なものです。純度も非常に高く、他に含まれている物質は海水ミネラル分の誤差程度です。そのほかに使用するものも、土や砂など、公園で気軽に手に触れられるものです。おこさまやペットが安心して遊べる場所を作るために、もっとも大切な安全性を高める努力を続けています。




適度なクッション性


 当協会のウッドチップ舗装には、適度なクッション性があります。手で触れてみると硬さを感じるのですが、クッション性を確かめるGBテストでは、衝撃を吸収していることがはっきりとわかります。

 ウッドチップ舗装というとフカフカのクッションを思い出す方も多いと思いますが、その場合は主にゴムなど樹脂質の柔らかさで、木のやわらかさを維持したまま構造物を作成することはほとんど不可能です。また、柔らかすぎる地面は車椅子などの走行の負担となり、余計危険な場面が想定されます。構造物として維持されておりながら、適度なクッション性を持ち、歩いてみるとなんとなく柔らかさを感じる、というのが理想です。衝撃を吸収しつつも、しっかりとした構造体になっているため、車椅子でも安全な通行が可能となります。



環境改善性能の高さ


 当協会のウッドチップ舗装は、浸透性が高く、蓄水ができ、急激な気温変化を緩和する力を持っています。

 さらには、構造体の中は中空構造となっていて、空気をふんだんに貯め込むことも出来るため、断熱材と同じ働きをします。ヒートアイランド現象の抑制や、地球温暖化を抑えるというと、大げさな気がしますが、自然素材のウッドチップ舗装の環境性能の高さは、ご家庭のお庭でも冬はそこだけ温かい、夏はそこだけ涼しいと感じられるほどの身近なものです。

 もともと自分の家の中をコンクリートで覆ってしまうことに不満を感じる方々のための技術です。自然な調湿機能は、健康な暮らしに直結すると考えています。



丈夫な構造体


 従来の技術との大きな違いは、ウッドチップがコーティングされていることです。海岸で白くカチカチになった木の棒などを見ることがあると思いますが、当協会のウッドチップ舗装では、同じような凝固作用が働いています。このため一つ一つの骨材が中空構造でありながらも、硬く丈夫な構造体を維持することが可能となっています。

 また、このコーティングが腐食を防ぐため、従来のウッドチップ舗装でよく見られる内部崩壊を起こさないことが大きなメリットです。さらに、気温が低い地域ですと、霜や凍結により盤面の崩壊を起こすこともありますが、当技術ですと、ウッドチップの隙間で凍りついた水が凍結時に膨張しても、その衝撃をウッドチップが吸収するため、崩壊につながりません。万一の際にも、噛みあわせがよいウッドチップ同士であれば、充填補充による補修が可能です。もともと万里の長城と同じ凝結作用ですので、構造の丈夫さは半永久的といっても過言ではありません。



求められる緑化政策


 現在の日本の環境問題の中で、森林整備の重要性は大きな位置を占めています。

 林業による経済効果を高めたくても、木材の使用先が思わしくないと、間伐して市場に出た木材は暴落して値がつかず、余計に林業経済を圧迫します。この悪循環により、一進一退を繰り返しているのが、今の日本の森林の現状です。

 実は森林整備は温室効果ガスの削減に、非常に大きな役割を果たします。木材は温室効果ガスを自身の個体の中に閉じ込めるため、効率の良い木材利用はそのまま温室効果ガスの固定化につながります。さらに、照り返しなどによる気温上昇を抑える効果は、広い範囲で考えると地球のアルべド比を下げることにつながります。
 日本の林業の活性化は、それだけ多くの国民の生活に関わる大きな問題なのです。



減災と直結する環境整備


 当協会のウッドチップ舗装は、中空構造のため軽く、

しかも丈夫な構造体を維持しているのが特徴です。この特徴が活かされる場面は、防災面に置いても同様です。

 中空構造で吸収の余裕があるということは、増水時の水はけを助け、被害を抑制できるということです。水は地下へ逃げ易くなり、一度におこる衝撃を緩和します。また、土砂崩れなどの深刻な被害の際にも、軽い構造体は破壊力が小さいため、固めて災害を防ごうとしている物体に町が破壊される恐れも小さくなります。さらに、大きな衝撃によって破壊されたウッドチップ舗装の盤面は、無害な土に戻るため、復旧が早く産業廃棄物のための用地も必要ありません。このことは、舗装で道路を作る限り、他の技術では全くまねのできない減災性能ということができます。


ウッドチップ舗装設計情報

部材や混合比の調整により、仕様変更は可能ですが、設計時の基本情報を掲載します。


・厚みは5cmを推奨しています。管理のための軽自動車が通過走行する強度を基準にしています。

・盤面を維持するための最低の厚みは2.5cmからです。

・乾燥時間が長いと、表面が白く毛羽立つため、砕石路盤より地面に直接施工する方が良い結果となります。

・このため、下地は土転圧の上、中央を盛り上げ水はけを良くした形状が理想です。

・表面が硬く飛び散りを抑えたハードタイプと、風合いが豊かなソフトタイプがあります。

・表面をコーティングすることも可能ですが、その場合は接着剤を使用するため、自然素材ではなくなります。

・凝固材は添加すればするほど硬くなるわけではなく、限界以上はもろくなるため、強度限界があります。


公共工事の積算見積もりに対応します

 当協会では、一般の道路工事に使用される積算による見積もりに対応しています。

 「設計価格の見積もり」と最初のお問い合わせ時に申し出ていただいていないと、民間工事と同じ見積もり方法となり、後から積算見積もり方法に変えた時に価格が変わる可能性があります。公共工事の場合、発注者様である行政関係の方だけでなく、設計事務所および、建築コンサルタントの方も同様の方法でお問い合わせください。


個人邸施工実績

千葉県 流山市 柏市